#S031 夏のTシャツは、白に始まり、白に終わる!?


 こんにちは、西ゆり子です。さあ、今月から『着る学校』の新年度がスタート。これまでに引き続き、「読むレッスン」をほぼ毎週更新していく予定です。私の『スタイリング通信』、Ikue Sakaiさん『ファッションオタク部』、河毛俊作さん『男の服と、いい時間』に加えて、スタイリスト仲間・桐原三惠子さんの『ファッションお悩み相談』の連載が新しく始まります。かつては人気テレビ番組でファッションの悩みを抱えた多くの女性たちに、的確なアドバイスをしてきた桐原さん。新連載をお楽しみに。

 昨年度は「色」「素材」「バランス」など、今よりもっとおしゃれな着こなしを楽しむための基礎知識をお教えしてきましたが、今年度は毎月ひとつのアイテムに焦点を当て、それぞれのアイテムの選び方や着こなし方について、じっくり説明していきます。そして、読むレッスンを通じて得た知識を、みなさんのファッションにぜひ取り入れてみてください。習った知識を試さないのはもったいない!積極的なチャレンジがおしゃれへの近道です。

 さて、第1回目のレッスンである今月は「Tシャツ」についてお話します。初夏から真夏にかけて、Tシャツは欠かせないアイテムです。風通しがよくて涼しい上に、動きやすくて快適。汗をかいても、自宅で気軽にお洗濯ができるのも便利です。私も毎年、今頃から夏の終わりまでは、ほぼTシャツを基本としたコーディネートで過ごしています。

 では、どんなTシャツを選べばいいかと言えば、なんと言っても、基本は白の無地。これは私の持論ですが、Tシャツは白に始まり、白に終わります。無地の白Tなら、カジュアルな装いはもちろんのこと、その上に襟付きのジャケットやシャツを羽織れば、ホテルのカフェにも気後れせずに出かけることができるでしょう。「Tシャツは普段着」と思っている方も多いようですが、ボトムスにフェミニンなスカートを合わせたり、シルクのワイドパンツなどを履けば立派なお出かけ着に早変わり。真っ白なTシャツにパールのネックレスをつけるのもエレガントで、大人のおしゃれにふさわしい装いが楽しめます。

 そんなおしゃれな着こなしを楽しむためには、やはり素材やデザインにこだわることが大切です。おすすめは綿100%のもの。吸湿性の高い上質な綿100%のタイプを選べば、大人のデリケートな肌にも優しいし、真夏でも涼しく過ごせます。ポリエステルなどの化学繊維が入っている場合は10%までなら許容範囲と言えるでしょう。また、白いTシャツを買うときは、生地が薄いと下着が透けて見えてしまうので、生地がやや厚めのものを選ぶと安心です。シルエットも、体のラインにつかず離れずで、あまりピッタリしすぎないサイズのほうがきれいに見えます。裾のサイドにスリットが入っているタイプなら、お腹がポッコリしていても目立ちません。半袖よりも、上腕のたるみをカバーしてくれる五分袖のほうが大人の女性の腕をきれいに見せてくれるので、私も愛用しています。最も注意してほしいのが首回りのラインです。大人の女性の場合は、若い人たちが着るTシャツよりもやや首回りのラインが開いているデザインのほうがスッキリ見えますが、これだけは1人1人で似合うラインが違うので、ご自分に合った首回りのTシャツを妥協せずに探してください。

 これだけの条件を満たすには、スーパーや量販店で売っている安価なTシャツではかなり難しいと思います。おしゃれ着としても活用するなら、ご自分の好きなブランドで思い切って1万円台のTシャツを買いましょう。数千円のものを3枚買うのなら、1万円台で上質のTシャツを1枚買うほうがはるかに着こなしの幅が広がります。カジュアルなシーンでしか着ないという方は、中途半端な値段のものではなく、ヘインズやフルーツオブザルームといった老舗ブランドでベーシックな「ザ・Tシャツ」といったタイプのものを買うことをおすすめします。


 上質なTシャツをきちんと着こなすには、お洗濯の仕方も重要です。Tシャツは襟の内側や袖ぐりが皮脂で汚れて黄ばんでしまうので、私のやり方は、まず皮脂を落としてくれる重曹と洗剤を溶かした液につけておき、その後、洗濯機にかけるようにしています。また、白いTシャツを洗うときに一緒に洗濯機に入れるのは白いものだけにして、色物とは別に洗うようにしています。

 最後に忘れてはならないのが、Tシャツも毎年バージョンアップするのが大切だということです。ベーシックなデザインとはいえ、シーズン毎にTシャツのデザインも進化しています。「今」の空気をまとうには、やっぱり「旬」のTシャツにアップデートする必要がある。私も、毎年、今頃の時期に白いTシャツ2枚とグレー1枚を新しく買うのが習慣になっています。デニムやTシャツといったベーシックなアイテムほど、「今の風」を取り入れたほうがグンとおしゃれに見えるのです。

 ちなみに、無地の白いTシャツを着こなすことができたなら、その次に買う1枚は黒でも赤でもOKです。ただ、英語やフランス語でロゴが入っているTシャツは、そのロゴの意味をきちんと確かめた上で、大人として恥ずかしくない1枚を身に着けるようにしてください。

 

 新年度の初回コラム、いかがでしたか? お気に入りのTシャツを手に入れて、ぜひウキウキの夏を過ごしてください!

着る学校(校長・西ゆり子)

着る学校は、「スタイリング=着る力」を学ぶコミュニティ(登録無料)。『着るを楽しむ!着る力が身につく!』をコンセプトに、様々なレッスンを通じて、おしゃれの知識や情報を知ることができます。現在、6,000人以上の女性が登録。洋服を楽しむのに年齢は関係ありません。人生100年時代、私たちと一緒におしゃれをもっと!もっと!!楽しみましょう。

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