#F022 「ジュエリーダイエット」が教えてくれたこと 最近、〝ジュエリーに頼らない実験″をしています。たまたまジュエリーをつけ忘れて出かけた日、メイクをし忘れたような気分で落ち着かなくて、自分はジュエリーにパワーや自信をもらっていたことに気づきました。でも、その日会った友人が「新鮮でナチュラルで素敵だね」とすごく褒めてくれたんです。ジュエリーは艶や潤いや輝き、自信を与えてくれる存在ですが、知らず知らず安易に頼りすぎていた部分もあったのかも。そして人との関係性を築くうえでも、ジュエリーをしないことで、ちょっとした緊張感や威圧感が軽くなることもあるのかもしれません。 その日をきっかけに、外出のとき自動的にジュエリーをつけるのではなく、ときにはジュエリーお休みの日を作る、シーンを厳選してつ...2024.05.14 23:00ファッションオタク部(2023)
#F021 「下」から「上」に シャツの調理法も今年はちょっと違います いま、いちばん気に入って登場回数が多いのは、メンズライクなオーバーサイズのシャツや、バンドカラーで着丈長めのシャツワンピースです。 特に、タートルネックの上にオーバーサイズのシャツの組み合わせがここのところのマイブームです。数年前まではシャツと言えばトラッドな装い、セーターのインナーに着ることがほとんどでしたが、今はちょっとそれだとおりこうさんな感じに振れ過ぎるので、ジャケットやコート、ワンピースとして羽織るスタイルが好きです。着方もきっちり着るというより袖口をブラウジングしたり、前ボタンも2つだけ留めて中のニットを見せるとか、ゆるっと抜け感のある「シャツの調理法」を意識しています。 1月のコラムでオーダーにハマっているお話を前に...2024.04.09 23:00ファッションオタク部(2023)
#F020 靴は「わたし」本位主義で! 靴についてはサイズや足の形から悩みが多いです。足のサイズが22㎝、海外サイズ34ハーフとかなり小さくて、デザインに惹かれてもサイズで諦めることが多く、自分に合うものに出会えたら本当にラッキー!たとえばこの連載コラムに何度も登場しているトッズのプラットフォームローファーは履きやすいだけでなく、ほどよいモード感でパンツ・スカート手持ちのお洋服どれにでも合う、私にとってのシンデレラシューズ。色違いで2足買って交互に履いています。もう一足欲しいくらいですが、すでに商品が切り替わって、木型が違うので買い足しは叶いませんでした。また、甲高なので、甲に金具がついているデザインのものは必ずと言っていいほど痛くなります。修理屋さんに持ち込んで広げて...2024.03.12 23:00ファッションオタク部(2023)
#F019 寒い時期ならではの楽しみ ニットのレイヤードスタイル 2月も中旬になりましたが、まだ底冷えのする日もありますね。最近、首まわりの冷えが風邪や体調不良に直結しやすくなった気がします。でもマフラーだとつい置き忘れたり、仕事中少し邪魔になったり。今シーズンは、そんなこともありハイネックやタートルネックのニットをほぼ2日に1回ヘビロテしています。 実は首回りのチクチクや室内での暑苦しかった経験から、タートル系は「苦手科目」でした。それが変わったきっかけは、フィービー・ファイロ時代のセリーヌとの出会い。たとえば首回りや脇ラインなど体温が上がりやすいところがデザインでうまく薄手になっていて、それが首にフィルターがかかったようにキレイに見えるなど、一言で言えば女性の気持ちを本当によく汲み取ったデザ...2024.02.13 23:00ファッションオタク部(2023)
#F018 ドキドキの〝ジャケット初めてのオーダー″ 12月のコラムで、メンズライクが今私の気分、というお話をしました。お洋服としてはシャツ、パンツ、そしてジャケットがポイントになってきますが、最近、お店で既製品を買う楽しみに加えて「オーダーで作る」という新しい選択肢が生まれました。私にとってドキドキする経験だったので、お話しさせてください。 きっかけは時計を通じて知り合った30代の友人です。既存ブランドの服を買うより自分であれこれ考えて誂えるのが好き、というオタク気質。男性ながら、歌舞伎の女形のようにしなやかで中性的な雰囲気の持ち主です。私と似通った薄めの体型で、手首のサイズもほぼ一緒。彼が着ていたサファリジャケットが素敵だったので、試しにはおらせてもらったところ、なかなかよい感じ...2024.01.16 23:00ファッションオタク部(2023)
#F017 街そのものやセレクトショップが 私にとって最高のファッション修行の場所 子供の頃、お出掛けの時には母が縫ってくれた洋服を着ていて、服のデザイン、色、柄、素材を最初に意識したのはその頃でした。 中学生になる頃にはテレビの『ファッション通信』に夢中になりハイファッションの世界に憧れてましたが、私の高校時代はコギャル全盛期。金髪茶髪、ガングロ、ハイビスカスを頭や手首、他校の指定バッグにつけて、ずるずるのルーズソックス、スカートが隠れる程のオーバーサイズのラルフローレンのカーディガン、超ミニ丈スカートというスタイルが主流。 しかし当時の愛読書は雑誌『Olive』や、『CUTiE』、『Zipper』など、個性的な原宿ファッションに夢中になっていました。私自身、全身ヴィヴィアン・ウエストウッドで登校したり、自分で...2023.12.12 23:00ファッションオタク部(2023)
#F016 集まりの場こそ美しく着心地良く この数年間、人と集まる機会が極端に少なかったので、オケージョンの服をアップデートしていない人も多いはず。私自身、買わなくては、と思いつつ、正直まだコロナ禍の前に買ったものが現役です。フォーマルな服は、1年の中で着る回数が少なく、デザインも比較的タイムレスなので、生命は長いです。私は、ランバンの黄金時代を築いたアルベール・エルバスのシルクのドレスが好きすぎて、ブラックタイ・イベントなどにはやっぱり手に取ってしまいます。ロング丈で首元が詰まって背中は開いているスタイルが私の定番。黒以外は、パープル、黒に近いネイビー、ピンクベージュ、つまり日ごろから偏愛する〝くすみカラー″のドレスたちです。タイムレスとはいいながら、今年らしくアップデー...2023.11.07 23:00ファッションオタク部(2023)
#F015 最高の一着と巡り合う10月の「旅」 待ち侘びた秋の気配がやっとやってきましたね。パーソナルカラーがディープオータムの私にとって、1年で一番好きな季節がやってきました。 さて、10月の大事なファッション活動と言えば、コート選びです。コートは冬のコーディネートの中でいちばん分量が大きくお値段も張りますから、慎重に検討します。まず、いくつかのお気に入りブランドのコレクションとオンラインで今季のコートのラインナップをざっと下見。次に、お店を実際に回ってできる限り試着します。人気の型は早々にサイズ欠品になってしまったりしますから。シーズン初めの品数豊富な中から、運命の一着に出会う旅を楽しみます。だから、かなり気に入っても最初のお店で決めてしまわず、数が少なければルールの範囲で...2023.10.10 23:00ファッションオタク部(2023)
#F014 持っててよかった! 夏の終わりの羽織りもの 9月になりましたが、日ざしがきびしく相変わらず屋外と屋内の気温差が激しいですね。おしゃれも気温ファースト、ではありませんが今日一日使う交通機関、どこに何時間いるか……etc.に思いを巡らせる知能ゲームのような感じです。行き先が一軒家の和食屋さんか、商業ビル内のイタリアンかによってもエアコンの効き具合はいろいろ。お店のかたに何度も「すみませんエアコン下げてください、上げてください」というのも気が引けます。なるべく自分で快適に調整できるためにも薄手のアウター、いわゆる羽織りものは必須です。 せっかく着るなら、防寒や日差しの対策として「ただ合わせただけの人」の印象になってはもったいないので、快適でおしゃれに見えるポイントをあらためて考え...2023.09.12 23:00ファッションオタク部(2023)
#F013 「清涼感」が夏ワンピースの生命線 夏のランチ会の服の第一候補といえば、なんといってもワンピースです。女性のきれいなボディラインをよりきれいに見せてくれて、着るだけでサマになるワンピースは私たちの強い味方。これだけ暑い季節になると、初夏までのようにシャツ+パンツ+ジャケットのようなコーディネートは秋まで封印。ワンピースならまとうだけでイベント感もありますし、優しげ・マニッシュ・キュート・エスニックなど、「変身」もたやすくできるのが楽しい。せっかくなら意思を持ってイメージを選ぶと、さらに気分があがりそうです。 去年の夏、私はノースリーブで昼の太陽の下で過ごすことが多く、ときには肌が痛いと感じるほどでした。そこで今年は、流行のキャミソールワンピース+シアーな長袖インナー...2023.08.08 23:00ファッションオタク部(2023)
#F012 アクセサリーの「テッパンコーデ」で、出かけたい夏にする! 前回、全力でTシャツをおすすめしましたが、大人世代の夏の悩みとして「手抜き感が心配」「これで友達に会っていいのかな?」という不安の声もよく聞きます。 確かにブラウスやジャケットと違って、ふだんブローチ大好きな私もTシャツには着けられませんし、Tシャツ×ネックレスもなかなか合わせが難しい。恒例の〝おうちファッションショー″で私なりに答えを探りました。そして「マイお気に入りパターン」をある程度決めることで、コーディネートに悩まなくなったんです。 なかでもTシャツの日に気に入っているのが、「ボリューム感のあるバングルか腕時計+大ぶりな地金のピアス+女性らしいリング」のパターン。 大切なのはテイストで、ふだんダイヤモンドなどラグジュアリー...2023.07.11 23:00ファッションオタク部(2023)
#F011 Tシャツは偏愛にこたえてくれる ここ数年夏の酷暑もあって、ひと月の半分くらいはTシャツを愛用しています。タイプとしては、タイトめなクルーネックで、素材はテロテロせずコットンらしいハリがあるもの。というのも、Tシャツは一枚で完結する服ですから、自分の骨格との相性がとても大事。私は身体が薄くて、ともすれば貧相になりがちで、深すぎるVネックやUネックがおしゃれに決まりません。ゆえに好きなタイプは決まってくるのですが、その年ごとにサイズ感だけは少し流行を意識しています。たとえば去年は首が詰まっていても全体にダボっとしたシルエットでしたが今年はやや短めのクロップ丈が旬な感じがします。 誰かと会う日のお出かけ用Tシャツは、自分の中で「一軍Tシャツ」と呼んでいます。お値段に関...2023.06.13 23:00ファッションオタク部(2023)