#M014 Gジャンは羽織りもの界のラーメンだ!西 ゆり子(以下、西):朝晩、羽織りものが活躍する季節になってきました。河毛俊作(以下、河毛):羽織りものといえば、「そもそも、お前首に巻きつけたそのセーター着るのかい、着ないのかい問題」というのがあるでしょう。西:ええ(笑)。巻きつけるのもカーディガン派とクルーネック派がいますよね。河毛:自分自身、やらないこともないんですが、あの巻き付けたセーターは、そもそも着る気がない。スカーフの一種と割り切っている。西:なるほど。河毛:肩にかけるだけでも、冷房の肌寒さをしのげる。最近は下に着るTシャツのサイズがゆったりめになったせいか、羽織るアイテムも連動してゆったりしたものが中心ですね。羽織りものがタイトだとバランスがとれない。例外的に、ト...2023.09.26 23:00男の服と、いい時間(2023)今週の読むレッスン(2023)
#M013 猛暑の「ほんとうに涼しい素材談義」西 ゆり子(以下、西):今年は猛暑のレベルがまた一段上がりましたね。素材選びがますます大事になっているかも。河毛俊作(以下、河毛):夏は誰でも、さらさらとかシャリシャリの素材感が好ましいから、「綿と麻につきますね」で話が終わってしまいそうですけど、素材も多様化が進みましたよね。夏だからといって一概に麻一択とは言えない。それに麻は意外に暑いこともある。西:メンズの場合、そうかもしれません。きちんと仕立ててあるだけに。河毛:化学繊維をブレンドしたものも増えましたが、麻100%は、とにかくしわになる。時間が経つと小田原提灯みたいになるでしょう。西:まさに(笑)。20代の男の子なら、多少小田原提灯でもいいのよ。でも女性はちょっときついかな。...2023.08.29 23:00男の服と、いい時間(2023)
#M012 小物こそ自分が信じる「格好いい」を貫け!西 ゆり子(以下、西):今日は河毛さんの「小物」について根掘り葉掘り伺いますね。私は河毛さんの足元に毎回キュンとするんですが、今日もいい!(※編集部注:カバー写真とは別日のコーデ)河毛俊作(以下、河毛):「ドーバーストリートマーケット」で買ったアディダスのです。西:しかもこの履き方。ハイカットをあえて穴2つほど開放してるんですね。このタブの引っ張り出し加減もカワイイ。河毛:単純にこのほうが脱ぎ履きが簡単なんですよ。西:またまた(笑)。こうするとパンツの裾が靴のハト目にぶつからないから傷まないし、靴紐もほどけにくい。技ありだわ!2023.07.25 23:00男の服と、いい時間(2023)
#M011 Tシャツは思い出を背負っている西 ゆり子(以下、西):今日はフォトTですね。おしゃれ!河毛俊作(以下、河毛):昔から写真家のブルース・ウェーバーのフォトTシャツが好きなんです。今は色々なブランドが手がけるようになりましたけど、さきがけはアニエスベーだったと思います。80年代の終わりか90年代の初めころ、野口 強さんが現場に着てきたのを見て「それいいね」と買ってきてもらった。チェット・ベイカーの写真がプリントされていて、いまでも持ってます。ネットで見ていたらとんでもない値段がついていて驚いた。Tシャツを大別すると、このフォトTみたいにイベントやチャリティにちなんでいるカルチャーT、ミュージシャンのロックT。あとはUCLAなんかに代表されるカレッジもの。校名入りとか...2023.06.27 23:00男の服と、いい時間(2023)
男の服と、いい時間/河毛 俊作(2023)西ゆり子がメンズファッションの師匠として慕う演出家・河毛俊作氏。「男のファッションは女性を引き立てる存在」「ファッションは自己満足」など、独自のファッション哲学を持つ河毛氏に、西ゆり子校長がインタビューする特別ゲストレッスン。男と女とファッションと…。<筆者プロフィール>河毛 俊作 / Shunsaku Kawake(演出家・映画監督)1952年生まれ。慶応義塾大学を卒業後、フジテレビに入社。「抱きしめたい!」「ナニワ金融道」「ギフト」「きらきらひかる」「パンドラ」「星になった少年」など、映画・ドラマの演出家として数々のヒット作を手掛ける。またファッション誌にも連載を持つなど、ファッションに造詣が深いことでも知られる。著書『一枚の白...2022.06.06 03:00男の服と、いい時間(2023)