#F017 街そのものやセレクトショップが 私にとって最高のファッション修行の場所


 子供の頃、お出掛けの時には母が縫ってくれた洋服を着ていて、服のデザイン、色、柄、素材を最初に意識したのはその頃でした。

 中学生になる頃にはテレビの『ファッション通信』に夢中になりハイファッションの世界に憧れてましたが、私の高校時代はコギャル全盛期。金髪茶髪、ガングロ、ハイビスカスを頭や手首、他校の指定バッグにつけて、ずるずるのルーズソックス、スカートが隠れる程のオーバーサイズのラルフローレンのカーディガン、超ミニ丈スカートというスタイルが主流。

 しかし当時の愛読書は雑誌『Olive』や、『CUTiE』、『Zipper』など、個性的な原宿ファッションに夢中になっていました。私自身、全身ヴィヴィアン・ウエストウッドで登校したり、自分で服を縫うこともありました。共通の匂いを感じたのか、下級生に「その服どこで買ったんですか」と声をかけられたり。ファッションで交友関係が広がるという経験もはじめてでした。週末になると原宿に出かけ、街行くお洒落な人達をウォッチングしたり、ブティックに足繁く通って店員さんと親しくなって色々な情報を得る事に情熱を注いでいました。まだSNSがない時代、ファッションで繋がった知り合いからの情報は雑誌よりも早く最先端で、貴重な交流の場でした。思えばあの頃に自分の個性をファッションでどう表現するか、試行錯誤をする習慣がついたのかもしれません。

 その後銀座に「RESTIR」(リステア)というバーニーズニューヨークやアローズ、ビームスとはひと味違うエッジの効いたセレクトショップに出会い、少女時代『ファッション通信』を観て夢中になっていたモードブランドの世界に足を踏み入れることに…。

 ハイブランドの路面店は接客も含め緊張するけれど、セレクトショップならブランド、テイストや価格帯も様々。店員さんもあらゆるブランドの知識も豊富なのでオタクな自分にはピッタリ合いました。

 sacaiやアレッサンドロデラクア、ステラ・マッカートニーをはじめて知ったのもリステアでした。最愛のブランドのひとつ、ランバンにも出会いました。

 今振り返るとかなり面倒なお客だったと思います。お店に行っても服をサッと選んで買って帰ることはほとんど無く、生地や縫製、今季のコレクションのテーマや、デザイナーが何にインスパイアされたのか…数時間店員さんと語り合っていました。

 例えばドリスヴァンノッテンは2009AWのWOMENSWEAR COLLECTIONでフランシス・ベーコンの絵画からインスピレーションを受けてデザインしたり。知れば知るほど視野が広がるのが楽しくて。服だけではなくて、それにつながる芸術すべてを深堀りしたい、みたいな欲がいちばん芽生えた時期でした。

 時には勧められるがままに買って失敗した経験もいくつかあって、ハイブランドは高価なのでダメージも大きい。同じ失敗は繰り返したくないから、なぜこれは私に似合わないんだろう、とそこでまた研究が始まっちゃう(笑)。一着の服に対しての執着、よくいえば熱量がすごかったですね。それを繰り返して今に至る感じです。

 あと、セレクトショップでは一本のラックに複数のブランドが並んでいて、全身一ブランドで揃えるような買い方ができないから、筋トレのような効果がありました。いかに自分らしいコーディネートを考えるか……大変だけど山は高いほうが超えた時の達成感や楽しみはあって、その「修行」が楽しかった。「自分の服か、そうでないか」のジャッジ力もその時ずいぶん身に付きました。

 今の私のファッションテーマは、「マニッシュ」どこかにメンズライクな要素を取り入れるスタイルが今の気分です。

 きっかけといえるかわかりませんが、ここしばらく、メンズサイズの時計に惹かれたり、ピンヒールのパンプスよりもローファーやサイドゴアブーツが履いてみたいと思うようになり、自然にテイストが変化していきました。

 そんな時に意識してチョイスするのはあえて小さいバッグ。全体的のシルエットがオーバーサイズでストレートになる分、バッグは可愛らしく、なるべく小さくコロンとしたフォルムの物をチョイスし、バランスを取るようにしています。本心はスペースがあるだけ詰め込みたい性格ですが、鞄が嵩張るのも重いのも床の置くのも嬉しくない。だからマニッシュスタイルの時くらいは小さい鞄でがんばろうと。足し算引き算のバランスが命ですね!

 ファッションは自分自信が楽しんで服と向き合う方法を模索することがいちばんの正解ではないでしょうか。

 クールな「男装」スタイルにはジュエリーの艶をプラス、バッグも意識して小ぶりに。世界最古のニットブランドと言われるDrumohrのポロに、同系色で微妙にトーンが違うBatnerのハイネックを重ね着。ボトムスはジルサンダー。ジャケットについては1月17日の配信で詳しくお届けしますのでお楽しみに!



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