今日の私はたまたま少し疲れぎみ(笑)。ビシッと決める系の服を素通りし、手に取っていたのはオーラリーのカシミアニットの上下セットアップでした。ふんわりリラックスした着心地を求めているんですね。
ファッションに関わる仕事を始めて、一日の中で服のことを考える時間は劇的に増えました。でも、服って絶対の正解はないし、自分自身、1日の中でも整合性が取れない時もあります。男性のフラットさに比べて、女性は月の周期もあって、生理前にはナッツとかチョコレートみたいなジャンクが食べたいとか、妊娠すると特定の食べ物を欲したりもする。意志とは違うところで気持ちも身体も変化するのですから、服選びももっと自由と振れ幅があっていいのかも、なんて思ったりします。
もともとディテールや装飾よりもフォルムや素材、色に惹かれることが多いのですが、リラックスモード、休息モードの服選びでも、そこは変わりません。シンプルに、そして大好きなニュアンスカラー同士を合わせて楽しみたい。色はたとえばベージュやグレー、テラコッタ、きなりのような安心感を与えてくれる自然色。黒も真っ黒ではなく墨黒を選べば、他のニュアンスカラーとしっくり合います。また、重ね着の時は首元から胸元が絵でいう額縁ですね。ここをどういう風に仕上げよう、タートルにシャツを重ねてさらにセーター?とか。袖も同じでサイズ感は表と中とで逆がいいな、とか、着てみて初めて気づきがあったり。今まで買いためたトップスをパズルのように組み合わせを変えて、今の気分を出すことにハマっています。ゆったり暖かく快適に過ごせて、それでいて気分が上がる組合せを研究中。こういう服の着方って、流行とはまた別のジャンルです。でも、私自身、一度自分のお洒落軸ができたことで自信を持って自分の「好き」を貫けるようになってきて、今それが楽しいんです。
ところでニットの柔らかいパンツは、地味だし見ようによってはパジャマや部屋着みたい? 確かにそうです。この服装で髪がパサパサふわふわだったら、完全に部屋着ですね。服をラクするなら、他の部分には艶が必須です。肌はパウダー控えめのツヤ肌が健康的でおすすめ。眉も必ず描いて、ヌードカラーでいいからリップも塗りましょう。お洋服となじむ程度に髪はちゃんとブローして。そしてジュエリーもポイントです。ニットと違和感がありそうなものをあえて加えると、人の視線はジュエリーのほうに奪われていきます。仕上げは足元。適度なボリューム感を出すと不思議によそ行き感がでます。私はザ・ロウのブーツを合わせました。こんなふうに脇役を固めると、カジュアルダウンじゃなくカジュアルアップが叶って気分も上がると思います。
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