こんにちは、西ゆり子です。まだまだ暑い日が続いていますが、9月になれば、気分は秋。ショップに並んでいる服もすでに秋冬物に変わっています。
とはいえ、残暑厳しい時期ですので、この時期、素材はまだ夏モノを取り入れて、まず「色」から季節を先取りしていきましょう。真夏に真っ白なカーディガンを羽織っていた方は、ブラウンやカーキの羽織りものに代えてみる。鮮やかなオレンジやスカイブルーのボトムスを履いていたなら、ボルドーやダークブラウンに代えてみる。真夏よりこっくりとした色を身に着けると、心も装いも秋モードにチェンジして、「さあ、秋のおしゃれを楽しもう」とワクワクしてきます。ちなみに、今年の秋に流行りそうなカラーは、濃いグリーンとバターイエロー。この2色をじょうずに取り入れられると、より今年の秋らしいおしゃれが楽しめるでしょう。
それでは、今月の質問です。
今月のご質問
Q 還暦になりました。10年前と比べて体重は変化ナシですが、体のラインがもったりしてきて、今まで着ていた9号を着るとピチピチです。11号に代えたほうが自然でしょうか? また、どんなデザインを選ぶといいですか?(けいさん)
日本の女性の意識として、なぜか9号と11号の間に深い溝がありますね(笑)。一般に、既製服は9号サイズが標準とされているので「標準値からはみださないように、いくつになっても9号を着られる自分でいなきゃ…」と思い込んでいる人が多すぎる。でも、それは大間違い! 今の自分に合ったサイズをきちんと知り、その服を着ることがおしゃれの基本だということを、まずは知っておきましょう。
そもそも、ご自身のスリーサイズをきちんと測ったのはいつですか? 5年前、10年前のイメージで「私は9号」のままだと思っていませんか? でも、年齢を重ねればスリーサイズが変化していくのは当然のこと。相談者さんのように体重は変わらなくても、じょじょにバストの位置が下がり、ウエストが広がって、お尻が垂れていくのは誰にとってもごく自然なことなのです。だったら、ピチピチの9号を無理して着るよりも、適度に余裕がある11号サイズの服を着るほうが、むしろ体のラインがスッキリ見えるというものです。
デザインも、体のラインにピッタリ沿ったボディコンシャスなものより、つかず離れずのものを選んでください。いくらスタイルのいい方でも、たるんできた上腕や、丸みを帯びてきた背中のラインを拾ってしまう服を着ていると、「オバサン」に見えてしまいがち。それよりも、服の中にちょっぴり風が通るようなデザインのほうが大人の女性を品よく優雅に見せてくれます。 キーワードは「エレガント」! 若い時に似合っていた「ピチピチ」ではなく、今の自分がよりエレガントに見えるデザインを選びましょう。「昔の自分」にこだわらず、年々変化していく自分自身を楽しむくらいの余裕を持ち、「今の自分」を一番きれいに見せてくれるデザインの服を探してみるといいですよ。
サイズ選びの上級者編として、ニットやシャツをラフに着たい場合、敢えて1サイズ大きいものやメンズ用を選ぶのも「あり」。反対に、クロップドっぽく着たいなら、思い切ってKidsサイズから選んでもOKです。自分のサイズを知る「基本」と、自分のサイズにとらわれない「遊び心」の両方をマスターできたら、今よりもっともっと楽しくなること、間違いありません。
それでも、「どーーーーしても9号にこだわりたい!!」という方は、50代以上の女性もターゲットにしたブランドに行けば、大人の女性の体型に合わせたパターンでつくられた9号の服があります。セオリーリュクスやGALERIE VIEなど、一般的なブランドの9号はピチピチでも、大人ブランドの9号ならすんなり着られてきれいに見える場合も多いので、試してみてください。
Q 「白いシャツを着こなそう」というファッション記事に影響されて何枚も買ったのですが、どうしても上手く着こなすことができません。原因はバランス? 襟の形? 白の色味? 精神的なもの? どうすれば白いシャツを着こなせるのか、教えてください。(ケイエヌさん)
まずは「白」という色に対する認識を変えてください。「基礎コース」受講の生徒さんたちの中にも誤解をしていらっしゃる方が多いのですが、白は「無難」や「地味」な色ではなく、最も「攻めている」色なのです。たとえば、ワントーンカラーのワンピースを着たときに黒い靴を合わせるのと白い靴を合わせるのでは、どちらが人目を引くでしょう? そう、断然、白い靴ですね。それだけ「白」は自分を前に押し出してくれる色。「白」を着るときは、まずそのことを忘れないようにしてください。
コーディネートをするときも、「白を無難に着る」のではなく、「白をどう生かすか」を考えましょう。つまり、「白いシャツ」=「オーソドックスなイメージ」と考えず、白いシャツの「攻めの効果」が最大限に発揮できるよう、組み合わせや着こなしをあれこれと工夫しみてください。例えば、中高生の制服のように、いつも前ボタンを上まできっちり留めて着るのではなく、第2ボタンか、デザインによっては第3ボタンまで開けて、胸元にVゾーンをつくるようにしてみると、「地味」どころか「華やかないい女」が演出できますよ。
ひとくちに白いシャツと言っても、襟の形や丈の長さも様々なので、たくさん試着して、「これが好き!」というデザインを見つけることも大切です。また、白のトーンは、年齢を重ねれば重ねるほど、どんどん純白に近づけていくといいでしょう。肉体的に衰えていく分、白さがよりピュアになっていくほうが、自分をシャッキリと見せてくれますし、白という色が持っている「攻め」の効果もアップします。
最後に、白を上手に着るための極意をお伝えしましょう。それは、背筋を伸ばして、颯爽と着ること。「白」は決して埋没する色ではありません。ある意味、自分の内面や人間性がくっきりと反映される色。だからこそ、胸を張って着てほしい。白いシャツを自在に着こなせる女性は、自分の生き方に自信を持っている証拠とも言えるのです。頑張って!!
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