スカートをカッコよく着こなすには？

　こんにちは、西ゆり子です。連日、猛暑日が続いていますが、みなさん、お元気でしょうか？　暑い時期のおしゃれは、何よりも快適であることが大切です。たとえば、ブラウスを着る場合でも、からだにまとわりつくポリエステルではなく、綿や麻など風を通す素材のものを選んで、少しでも快適に過ごせるようにしてください。また、夏は小物が大活躍。サングラス、帽子、カラフルなアクセサリーなど、夏ならではのアイテムに積極的にトライして、夏の日差しに負けないおしゃれをどんどん楽しんでいきましょう！

　それでは、今月の質問です。スカートに関する質問をいくつかいただいたので、まずは２問まとめてお答えしましょう。

今月のご質問

Ｑ　身長156㎝、体重46㎏。お腹がポッコリ出ているのでスカートが似合いません。どんなデザインなら似合うでしょうか？（b.sさん）

Ｑ　ずっとパンツスタイルだったので、スカートにも挑戦したいです。タイトスカートをカッコよく着こなしたい。ガッチリ体型の私に似合うスカートのコーディネートを教えてください（BiBiさん）

　まずは「お腹が出ているからスカートが似合わない」という思い込みを捨てましょう。痩せていてもふくよかでも、ある程度の年齢になったら、お腹が出てくるのは自然の摂理。b.sさんのようにポッコリお腹が気になるという方はフレアースカートを選べばウエストラインや下腹部がスッキリ見えます。ひとくちにフレアースカートと言っても、２枚はぎ、４枚はぎ、８枚はぎなど、フレアーのボリュームは様々ですが、フレアーの分量が多ければ多いほど下半身にボリュームが出るので、まずは４枚はぎあたりから試してみるといいでしょう。

　色はベーシックカラーより、明るい色や華やかな柄物がおすすめです。ネイビーやベージュなどのベーシックカラーはウエストやヒップのラインを拾いがちですが、明るい色や柄物なら、色や柄に目がいくのでお腹のラインが目立ちません。自分の好きな柄のスカートを履けば、心もウキウキしますしね。

　また、新しく買う場合は丈に注意！　スカートの丈はその年ごとに流行があり、今年はフルレングスが流行っています。そのトレンドを知らずに、膝下5㎝くらいのノーマル丈のスカートを履いてしまうと、残念ながら、ものすごく「おばさんっぽく」見えてしまいます。フルレングスは足さばきが難しい、小柄でロングスカートが似合わないという方は、「くるぶしの少し上」くらいの丈を選べば今どき感がありますし、足も細く見えるので一石二鳥です。

　BiBiさんのようにガッシリ体型の方にはタイトスカートが似合います。タイトスカートをカッコよく履くには「甘め」なコーディネートはＮＧ。フェミニンなブラウスよりシャープなシャツを合わせ、トップスはインして颯爽と着こなしましょう。タイトスカートも、今年はロング丈がトレンドなので、後ろに入っているスリットも深めです。スリットの間から生足が見えるのが気になる方は、スカートの下にレギンスを履いておけば安心です。

　いずれにしても、スカートを履くと、パンツ姿のときに比べて気分が華やかになりますし、ちょっぴり気恥ずかしいような気もします。ジェンダーレスの時代とはいえ、そんな女性らしさを取り戻す時間があっても、私はいいと思っています。私も男性と会食するときは必ずスカートです。別に、それで恋が生まれるわけではないけれど(笑)、スカートを履くのは女性ならではの楽しみですからね。子育てや仕事で大忙しの時期もひと段落して、時間的、精神的にゆとりが生まれた大人の女性こそ、もっとスカートを履きこなしてほしいと思います。

Ｑ　「おしゃれをするって何だっけ？」と思う48歳です。あか抜けたいです。（Cさん）

　大人の女性にとって、おしゃれは自己表現。若いときは、異性の目を気にしたり、流行遅れと思われたくないと他人軸でおしゃれをしていた方が多いでしょうが、Cさんのように40代後半以降になったら、おしゃれは「自分自身をワクワクさせるためのもの」と意識を変えてください！　自分の心が躍る好きな服を着て、まずは自分自身がハッピーになって、なおかつ、そのハッピーを拡散して、あなたを目にした周囲の人たちの心も幸せにする。それが大人の女性がおしゃれをする上で大切なことだと思います。

　とはいえ、しばらくおしゃれをすることから遠ざかっていた方に、いきなり「自己表現しましょう」と言っても難しいと思います。なので、「なにから始めていいかわからない！」という方は、まずはトレンドの中から自分の好きな服を見つけることから始めてみましょう。ハイブランドの服でなく、ZARAでもH&MでもOKです。なぜかと言えば、流行の服には大きな力があるので、おしゃれを再開する上で強い味方になってくれるから。「あら、意外と似合うじゃない」と流行のアイテムを着こなせれば、自分に自信もつくでしょう。そうすると楽しくなって、もっとおしゃれをしたいという次のステップに進めます。

　「あか抜ける」ためには練習あるのみ。まずはおしゃれをすることに慣れ、それを積み重ねた結果、余分なものがそぎ落とされてスッキリした着こなしができるようになれば、自ずとあか抜けていきますよ。そのスタイルは人によってまちまちなので、まずはおしゃれを楽しんで、自分なりのスタイルを着こなせるようにしてください。40代後半なんて、まだまだこれから。50代、60代、70代からでも遅くない。みなさんも、もっと自分らしいおしゃれを楽しみましょう！

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