昨年6月に「着る学校」がスタートし、私もアシスタントとして西さんの教えや生徒さんたちの生の声にふれるなかで、気づきや学びがいくつもありました。生徒さんたちの肉声やアンケートでは、こんなフレーズにちょくちょく出会います。
♬周りからお洒落に見られたいけど、何を着たら良いのかわからない……。
♬服を選ぶのが毎日辛い。
♬ダサいと思われたくない。
多くの方は周囲の目線が気になっていて、他の人から素敵だと見られたい、でもその一方で目立つファッションへの抵抗も強め。もしかしたら学校時代の制服のような、溶け込むファッションの影響もあるかもしれませんね。
私も以前は無難なベーシックカラーに偏りがちで、差し色といってもせいぜいカーキやブルーグレーどまり。遊び心はそんなになかったような気がします。でも西さんのように「私は今これが好き! 好きな服を私らしく着こなしたい!」とファッションを楽しんでいる人は、男女問わず自信に満ちて振舞いも堂々としていて、やっぱりすごく魅力的! そういう人は部屋に入ってきただけで周りを元気で笑顔にするパワーがあるんですよね。
それから、私もファッションの幅を広げたくて色づかいの挑戦を始めました。ただし全身赤とかピンクなどのビビッドカラーだと自分の心が追い付かなくて疲れてしまうのが目に見えていたので、マスタードイエローや深いグリーンなど、ややヨーロピアンな方向にカラーパレットを広げたら、鏡の前で服を考えるのがどんどん楽しくなりました。
生徒さんとご一緒していて、私と同じように半歩踏み出そうか今まで通りか、逡巡されているのが手に取るように感じられることもあります。やがて勇気をもってチャレンジして、レッスンごとに試行錯誤しながら自分のものにしていかれる姿には脱帽です。
ファッションは数式に当てはめれば答が出るものでもないし、初めから正解なんてないし正解を求めるものでもないからこそ、難しくて奥が深い。そしてやっぱり楽しいと思います。
ファッションをどうにかしたい時は、服だけではなくて、多かれ少なかれ人生を変えたい時。ファッションはそんな時、力になれる最強の味方です。だからこそ、胡麻化さず正直に自分自身と深く向き合う必要があると痛感します。私自身も、ファッション心理学ではないですが、生徒さんの変えたい気持ちや変えたくない気持ちのさらに深いところを読み取れるようにコミュニケーションしたいと思います。まずは試す勇気、そして他者の目や評価を気にしすぎず、自分軸でファッションを楽しめたら最高ではないでしょうか。
そうすれば、ショップ店員さんの売り文句や流行に振り回されすぎずに自分らしいスタイルを確立出来るはず。そのためには受験勉強ぽくない楽しいインプットもお勧めです。前回お話ししたpinterest 以外にも、美術館などで常に美しいものにふれるのはオススメです。一例ですが、フランシス・ベーコン展で見た独特の色づかいが次に服を買いに行った時思いがけない発見につながる、というような。見てきたものの貯金が、ある日形になるのは素敵なことです。
昨日の私より今日の私を好きになるために! 自分のなかの気分の変化に素直になってアップデートを続けられたら、見た目も気持ちもいつまでも若々しくいられる気がします。ヘアスタイルも、メイクも、ファッションに合わせて変化させて。
どんなスタイルの自分も好きになれたら楽しい毎日が送れると信じてポジティブにファッションライフを楽しみましょう♪
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❤️今日のコーデ
ワンピース Jil Sander
レザージャケット Hermès
ポシェット The Row
ローファー TOD’S
サングラス アンティーク
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