こんにちは、西ゆり子です。今月は、昨年のテーマレッスンに参加してくださった生徒さんたちの変身ぶりをご紹介しています。
◎Aさん(50代・神奈川県)
背筋がスッと伸びた立ち姿が美しく、歩く姿勢もとってもきれい。まるでバレリーナのように凛としたたたずまいのあやさんは、同性の私から見てもほれぼれするような女性です。初めて参加してくださったときから着こなしのバランスも完璧で、非の打ちどころがありませんでした。
ただ、初めの頃は、人目につかないような無難な服を着ていらしたような気がします。ペット関連のお仕事に携わり、ご自分でも犬を飼っていらっしゃるので、朝晩の犬の散歩をするときに便利な服、汚れても気にならない服ばかりを着ていたというお話も伺いました。でも、本当はとてもおしゃれをするのが好きな方。ファッションデザイナーへのリスペクトもあり、ユニークな服や靴などを集めていらしたと聞き、「じゃあ、毎日、犬の散歩をするときも、クローゼットの中にしまってある好きな服を着ましょう」とお伝えしたところ、封印していたアイテムを次から次へと掘り起こし、絶妙なバランスで着こなすようになったのは、私にとっても本当に嬉しい驚きでした。もともとセンスがいい方だったので、「どんなときでも、自分の好きな服を着ていいんだ」と心が解放されたことで、あらためておしゃれの楽しさに目覚めたのだと思います。
レッスンに参加されたのは3回なので、まだまだ伸びしろがある! これからさらにバリエーションを広げ、もっと自由におしゃれを楽しめるようになったAさんの着こなしを拝見するのを、私もとても楽しみにしています。
<生徒の声・Aさん>
たまたま見ていたNHK「あさイチ」で西ゆり子校長を知りました。「好きな服に似合わない服はない」「周りから何を言われてもいいの、私はこれが好きだから」、一つひとつの言葉に目からウロコが落ち、見えない心のバリアが解き放たれていくようでした。
十数年前に妹が他界し、ペット関連の事業を引き継いだ私は、仕事に懸命で、無意識に自分のことは後回しにして過ごしていました。しかし、先生の言葉を聞くうちに、おしゃれが好きだったことを思い出し、自分のために着ていいんだと思ったのです。これからは自分が喜んだり、楽しんだりするために服を着たい。自分がどういうスタイルが好きかを追求して、これが私ですと胸を張れるようなおしゃれをしたい。心が開かれていく感じだったのを覚えています。
「着る学校」に入ると、着ることが楽しくて、すぐに夢中になりました。それまで便利な服や汚れてもいい服しか着られないと思っていたのに、普段着でも心の持ちようがぜんぜん違うのです。毎日何か新しいことにトライしてみようと思ったし、コーデを思いついた時のワクワク感といったら! 受け身で消費されるだけの毎日から一歩踏み出し、前向きに変わった自分がいたのです。
一緒に学ぶ仲間の存在も大きかったです。私は、レッスンの終盤3回の参加でしたが、みなあたたかく迎え入れてくれ、フォローレッスンのチャットに投稿すると、コーデのアイディアをもらえたり、励ましてもらったり。クラスメイトの自分を変えたいと真摯に取り組んでいる姿にも心を打たれました。
おしゃれの学校というと、おしゃれを競い合うと思ってしまうかもしれませんが、自分をファッションで自由に表現し、自分らしいおしゃれを追求していくオープンな学びの場。それが「着る学校」だと私は思います。
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