#S023 質問にお答えします!【体型や年齢のお悩み篇】


 こんにちは、西ゆり子です。新年度がスタートしましたね。街中でも、真新しい制服やスーツに身を包んだフレッシュマンをあちこちで見かけます。ただ、『着る学校』の新学期はもう少し先。これまで以上にバージョンアップした体制で、7月から新年度のレッスンをスタートするために、目下、スタッフが一丸となり、せっせと準備をしているところです。

 その間に、私とみなさんで、昨年度に行った「基礎編」の復習をしていきましょう。4月の「スタイリング通信」では、これまでインスタライブなどでみなさんから寄せられた質問にお答えしながら、おしゃれに関しての疑問を解消していきたいと思います。今週は、まず「体型や年齢によるおしゃれの悩み」についてお答えしていきましょう。


Q 背が低くて太っているので、トップスをインした着こなしができません。この体型でも、スッキリ見える着こなしはありますか? 

A 体型の悩みに関しては、まずは考え方を変えましょう。なぜならば、どんな服を選んでも、体重が55㎏ある方が40㎏に見える着こなしはありません。だったら、「痩せて見える」着こなしに頭を悩ませるより、太っていてもバランスが取れていてかっこいい着こなしを目指したほうが、もっと前向きにおしゃれを楽しめますよね。太っている部分を隠そうと、オーバーサイズのトップスを着たり、フレア―スカートを履いたりすると、余計に太って見えるだけ。それよりも、思い切ってトップスをインしたり、体につかず離れずのタイトなシルエットのスカートやワンピースを着たほうが、背筋も伸びてスッキリ見えます。「バランス」の回で学んだことを復習し、自分の体型が一番スッキリ見えるバランスを研究してみましょう。


Q 若い世代で流行っているビッグシルエットの服を着てみたいのですが、私が着るとだらしなく見えてしまいます。ビッグな服を着るときのコツを教えてください。

A 大人世代がビッグな服を着るときは、着こなしそのものよりも姿勢を意識することが大切です。背筋をシャンと伸ばして、歩き方もハツラツと。また、上下ともにビッグな服を着るときは、靴もボリューミーなタイプを選びましょう。華奢なパンプスやぺたんこのバレリーナシューズではアンバランス。厚底のフラットシューズやウエッジソール、もしくはソールが厚いスニーカーなどを合わせるとバランスが取れます。


Q 70代です。首のシワが気になって、いつもタートルネックを着るか、スカーフなどを巻いています。それ以外に、首のシワを隠すアイディアはありますか?

A この方の場合も、まずは「シワを隠さなきゃいけない」という思い込みを手放しましょう。無理に隠そうとしなくても、首より顔に相手の視線を引きつける着こなしを工夫してみるといいですね。たとえば、首が露出した着こなしでも、大きなイヤリングや帽子をかぶれば、相手の視線は首より上の部分に向けられます。また、ボタンを開けたシャツの胸元に存在感のあるネックレスをすれば、首に視線が行きにくくなります。


Q 年齢的に、コンタクトをつけるのが辛くなり、メガネに変えました。メガネと服のバランスのとり方を教えてください。

A 私は近視用のメガネを3、4個、度付きのサングラスを10個くらい持っていますが、シンプルな服を着るときは個性的な柄やインパクトの強い色のメガネをかけるようにしています。たとえば、レイバンのピンクのフレームのサングラスをかけるときは、トップスもボトムスもオール白か黒の服を着るようにしています。そうすると、ピンクのフレームがその日のおしゃれのポイントになってくれます。反対に、主張のあるデザインや柄の服を着るときは、メガネはシンプルなものを。その日のコーディネートにメガネを溶け込ませたいときと、目立たせたいときとで、メガネを使い分けるといいですね。


Q 最近は、おしゃれ着としてスポーツブランドの服を着るのが流行っています。私もトライしてみたいのですが、大人がスポーツブランドの服を街中で着るのはおかしいですか?

A ぜんぜんおかしくないと思います。スポーツブランドの服が似合うと思う方は、ぜひトライしてください。ただ、大人世代がスポーツブランドを取り入れる場合は、ワンアイテムからがおすすめです。たとえば、ノースフェイスのパーカーをはおったら、ボトムスはスポーツブランド以外のパンツやスカートを。そこに、アディダスのジョグパンツを合わせてしまうと、おしゃれ着ではなく、本当に「運動をしに行く人」のように見えてしまいます。ただ、スニーカーはもはや立派なファッションアイテムですから、そのワンアイテムにプラスして、スニーカーを合わせるのはOKです。


 みなさんの質問を受けてあらためて申し上げたいのは、「隠す」より「見せる」、「守る」より「攻める」ほうがもっとおしゃれを楽しめるということです。そのために、「バランス」「色」「素材」といった着こなしの基礎知識を学んだのですから、その知識をどんどん活用して、それぞれの体型や年齢をさらに魅力的に見せる着こなしを研究してみましょう。

着る学校(校長・西ゆり子)

着る学校は、「スタイリング=着る力」を学ぶコミュニティ(登録無料)。『着るを楽しむ!着る力が身につく!』をコンセプトに、様々なレッスンを通じて、おしゃれの知識や情報を知ることができます。現在、6,000人以上の女性が登録。洋服を楽しむのに年齢は関係ありません。人生100年時代、私たちと一緒におしゃれをもっと!もっと!!楽しみましょう。

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