こんにちは、西ゆり子です。猛暑日が続いた今年の夏もそろそろ終盤。朝晩はめっきり涼しくなりました。「そろそろ、秋物の準備もしなきゃ」と、おしゃれもここからが本番です。私と一緒に、さらに前向きに楽しんでいきましょう。
秋の到来にそなえて、新しい服を買いたい気分も盛り上がってくる頃ですが、自分らしい着こなしのベースを作るには、自分に合ったブランドを見つけることが欠かせません。なぜならば、そもそも「服を着る」ことは自己表現だからです。
つまり、「私はこういう人間です」と、周囲にアピールするためには、服で自分の個性を際立たせることが最も効果的。ブランドにはそれぞれ個性があるので、そのカラーを借りれば、自分らしさがより明確にアピールできるというわけです。私がドラマのスタイリングをするときも、それぞれの役柄の個性に合わせて、俳優さんにどのブランドの衣装を着てもらおうかと考えます。それだけ、ブランドには、その人のキャラクターを色付けする力があるのです。
ただ、選ぶ際にひとつ注意してほしいのは、若い人と大人では、ブランドの選び方が違うということ。若い頃は、あくまでそのブランドへの憧れから、「エルメスのバッグがほしい!」「シャネルのジャケットがほしい!」と思っていた人も多いでしょう。自分に似合うかどうか、好きかどうかは関係なく、「おしゃれな人の仲間入りをしたい!」という一心で、ブランドものの服やアクセサリーを身に着けていたのではないですか? もちろん、自分の個性が定まっていない若いときは、それでもOK。「怖いもの知らず」で様々なブランドにトライしていくことは、おしゃれの幅を広げるという意味でも、決して悪いことではありません。
でも、それなりの年齢を重ねた大人になったなら、「憧れ」だけでブランドを選んではいけません。昨今は、デザイナーが変わるとガラッとテイストが変わることもあり、みなさんがこれまで思っていたイメージから変化しているブランドも少なくありません。従来のブランドイメージや人気で選ぶのではなく、今の自分自身を客観視して、デザインのテイストが本当に好きなのか、自分の個性に合っているのかどうか――あくまで「自分らしさ」を基準にして、選ぶことが大切です。
そして、ブランドを選ぶ際に、もう一つとても大切なポイントがあります。それは、ちょっとだけ背伸びした価格帯のブランドを選ぶこと。人間とは不思議なもので、少しいいものを着ることで自然と背筋が伸びたり、内面までシャキッとするもの。言い換えれば、ブランドが持っているパワーが、あなたを今よりワンランク上のステージに連れていってくれるのです。年齢を重ねれば重ねるほど、おしゃれも、人生も、やっぱり前のめりな姿勢で臨んでいかないと、毎日がつまらないですからね。そうやって、一歩一歩、上のステージに上っていくと、自分の着こなしにもどんどん自信がついてくるはずです。
自分らしいブランドの探し方は、9月15日(木)の「見るレッスン」や、10月2日(日)の「テーマレッスン」でも詳しく解説しますので、ぜひみなさんも、あなたらしさを引き立てる「Myブランド」を探してみませんか?みなさんからの質問も、楽しみにお待ちしています。
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