太っているせいで、おしゃれに対して積極的になれません。どうすればおしゃれを楽しめますか?


 こんにちは、西ゆり子です。7月がスタートし、今年もすでに折り返し。『着る学校』では6月末に、ちょうど「基礎コース」の第5期を終えたところです。今回の5期では、これまで以上に生徒さんたちの年齢の幅が広がって、40代、50代はもちろんのこと、私と同世代の70代の生徒さん2人も受講してくださいました。「海外旅行客を案内するボランティアをしているので、かっこいい服で案内したい!」「普段着をもっと楽しみたい!」「自分の好きを知りたい!」などレッスン受講の目的は色々でしたが、色やバランスのルールをきちんと学ぶことで、“自分なりのおしゃれ”がどんどん磨かれていく姿が印象的でした。おしゃれになるには、やはり基礎知識を身に着けることが大切なのだと、私自身もあらためて実感させられた次第です。「基礎コース」の第6期は7月13日(土)から始まります。申し込みはまだ間に合いますので、もっと自分らしいおしゃれを楽しみたい方は、ぜひ私と一緒に勉強しましょう!

 それでは、今月の質問にお答えしましょう。



今月のご質問



Q 最近、グレイヘアにしました。似合う服がこれまでとは変わったように感じるのですが、服の色など、何か気をつけたほうがいいことはありますか?(mikoさん)

 グレイヘアにしたら、上半身に着る服の色に注意しましょう。なぜなら、色には重さがあるので、黒髪(重い)からグレイヘア(軽い)に変わったことで、黒髪のときに似合っていた黒や濃紺などの重い色が、軽いグレイヘアにはマッチしなくなるからです。その代わり、淡いラベンダーやパステルピンクなどの軽い色が違和感なく着られるようになる。せっかくグレイヘアにしたのですから、今まで着たことがない色の服にもどんどんチャレンジしてみるといいですね。黒髪だった頃の自分に似合っていた色にとらわれず、新しい自分に生まれ変わったつもりで、あらためて自分に似合う色を探していきましょう。

 今回、質問してくださったmikoさんだけでなく、年齢とともに増える白髪を染めるか染めないかは、すべての女性に共通の悩みです。人それぞれの価値観がありますから、どちらがいいとは一概には言えませんが、私個人の意見としてはグレイヘアに賛成です。白髪が増える年齢になれば、肌のハリやツヤも衰えてくるのが自然の摂理。その中で、髪だけが真っ黒、あるいは若い人と同じような明るいブラウンだと、どうしてもアンバランスになりがちです。白髪が増えたことで、せっかく若い頃には似合わなかった色の服が似合うようになったのですから、「老化」ではなく「成長」と考えて、その年齢なりのおしゃれを前向きに楽しんだほうが、毎日をハッピーに過ごせるはずだと思います。

 ただ、大人のヘアスタイルに欠かせないのは清潔感。白髪になると髪がうねってくるので、ロングのグレイヘアをそのまま肩に垂らしてしまうと山姥のような印象になり、決しておしゃれには見えません。ロングの方は後ろでひとつに束ねたり、シニョンにしてまとめるなどして、グレイヘアの面積を小さくしましょう。そのスタイルが似合わない方はショートカットに。グレイヘアにしたら、髪型もそれまでと同じでいいのかどうかも、気をつけるべきポイントです。


Q 50代の私は身長160㎝体重63㎏で、お腹もポッコリ出ています。太っているせいで何を着ても似合わないと、おしゃれに対して積極的になれません。どうすれば前向きにおしゃれを楽しめますか?(デイジーさん)

 まず「太っているから、おしゃれができない」という思い込みを捨てましょう。50代になれば、誰でもお腹が出てくるのは当たり前。それをコンプレックスととらえずに、そのままの体型で自分がきれいに見える服を探せばいいのです。そんな服があるのかって? もちろん、あります! 大人の女性をターゲットにしているブランドなら、ボディのラインも襟や袖のデザインも大人の女性の体に合わせてカッティングしてあるので、同じ11号サイズでも、若い人たちが着ているブランドの服と比べるとはるかにスッキリ見えるのです。たとえば、セオリーとセオリーリュクスでは、リュクスのほうが大人の女性向き。同じようなデザインの服を、それぞれのショップで試着してみるとカッティングの違いがわかるでしょう。

 カラフルな色の服や大胆な柄の服を着るのもひとつの手です。黒やベージュといったベーシックカラーの服は体型に目がいきがちですが、明るいオレンジ色や大きなドット柄の服なら、体型よりもまず色やデザインに目が行きますからね。言い換えれば、こうしたインパクトのある服は、痩せている人よりむしろボリュームのある体型の方のほうが似合います。

 そして、何よりも大切なのは自分の好きな服を堂々と着るクセをつけること。実は、体型以上に、姿勢が悪いことと、自信なさげに服を着るメンタルの方が、着こなしに現れてしまいます。太っているからと気後れせずに、背筋をシャンと伸ばしてキビキビ歩けば、それだけでお腹が2㎝引っ込みます。海外のマダムたちを見てみると、デイジーさんよりはるかに太っている人が、ノースリーブのワンピースやビキニを堂々と着ています。実は、自分で考えているほど、他人はあなたの体型のことを気にしていません。ニューヨークに活動の場を移したタレントの渡辺直美さんもぽっちゃり体型ですが、個性的なおしゃれを自由自在に楽しんでいる姿が素敵です。コンプレックスにとらわれて、おしゃれを楽しめないのは人生がもったいない。さあ、胸を張って、自分の好きな服を着てみましょう!



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